はじめに

以前フライトシミュレーターの整備の仕事をしていた関係で、PCのフライトシミュレータにも手を出してみたら、自分でシミュレーターが作れる Flightgearにはまってしまった。

ここはその関連の場所です。

Fedora上でのFlightGear開発環境の構築:
Fedora17, 18, 19で動作確認済み。
cd
sudo yum -y install gitk boost-devel fltk-fluid plib-devel libpng-devel glut-devel libXi-devel libXmu-devel joystick-support fgrun cmake
mkdir FlightGear
cd FlightGear
git clone git://github.com/openscenegraph/osg.git
mkdir osg/build
git clone git://repo.or.cz/openal-soft.git
git clone git://gitorious.org/fg/simgear.git
mkdir simgear/build
git clone git://gitorious.org/fg/flightgear.git
mkdir flightgear/build
git clone git://gitorious.org/fg/fgdata.git
mkdir fgdata/scenery fgdata/terrasync
git clone git://gitorious.org/fg/fgrun.git
mkdir fgrun/build
cd osg/build
cmake ..
make -j12
jの後ろの数字はスレッド数。 目安としてCPUのコア数x2にするといいようだ。
sudo make installl
cd ../../openal-soft/build
cmake ..

make -j12
sudo make install
cd ../../simgear/build
cmake ..
make -j12
sudo make install
cd ../../flightgear/build
cmake ..
make -j12
sudo make install
cd ../../fgrun/build
cmake ..
make -j12
sudo make install
sudo rm /usr/bin/fgrun
sudo ln -s /usr/local/fgrun /usr/bin
sudo rm -rf /usr/share/flightgear
これで、メニュー→ゲーム→FlightGear Launcherをクリックすればランチャーが起動するので、最初のページで以下のように入力する。
Executable:/usr/local/bin/fgfs
FG_ROOT:/home/yourID/work/Flightgear/fgdata
FG_SCNERY:
/home/yourID/work/Flightgear/fgdata/scenery
/home/yourID/work/Flightgear/fgdata/terrasync
とし、terrasyncをTeraasync directoryとして、sceneryディレクトリにカスタムモデルをいれておくと、カスタムモデルがないときだけterrasyncに自動ダウン ロードされたsceneryが使われるようになる。
Terrasync exe:/usr/local/bin/terrasync
Airports Cache:/home/yourID/work/.fltk/flightgear.org/fgrun/airports.txt (これは自動で設定されたまま)
Nextキーを押すと機種選択画面になるので、使いたい機種を選択する。
Nextキーを押すとAirport選択画面になる。 最初に起動したときは、デフォルトの空港しかないので、とりあえずKSFOを選択してNextを押す。
TerraSyncチェックボックスにチェックを入れ、port 5505を設定する。
Multiplayerを使いたければチェックボックスにチェックしてmpserver05.flightgear.orgと入力し、Callsign: に好きなコードを入れて、in: out: portにそれぞれ5000を設定する。
Advanced...ボタンを押してAdvanced Optionsウィンドウを開き必要な項目を設定する。 とりあえず必要なものとして、
AvionicsでNav1:にデフォルト設定される周波数を設定する。
PropertiesでNewボタンを押し
/sim/realism/false-radio-courses-enabled=false
/sim/rendering/rembrandt/enabled=true
を入力する。false-radio-courses-enabled=falseにすると、Localozerから60°おきに4本と Glideslope の上下にあるスプリアス放射をsimulateしたゴーストを無効にすることができる。
マシンが非力な場合は、rembrandtはfalseにしておいた方がいい。
これでOKを押してAdvandedウィンドウをクローズしたら、Runを押して起動する。
もし、他の空港に移動したときに水上に出てしまったら、View→Rendering OptionsでReload Sceneryを押せば、Sceneryデータがダウンロードされるので、もう一度repositionする。

これで、simgear、flightgear、fgrun、fgdataディレクトリに入ってgit pullすれば、いつも最新のプログラムを使うことができる。 また、それぞれのディレクトリでgitkを起動すれば、現在のバージョンや更新履歴を一目で見ることができる。
nav.dat.gzファイルのお話:
777-200ERのAutolandを実装したので、テストをかねていろいろな空港で試していたのですが,PAPIの表示がいつもずれているの が 気に なったので、本家Forumで質問したら、実世界ではずれているのが当たり前だみたいな返事が返ってきて、ちょっと違うんじゃないのとは思いましたが、追 求はあきらめました。 でも、その後ときどきAutolandが失敗する空港があったり、さらに決定的だったのが福島(RJSF)では、滑走路手前へダイハードクラッシュした事 でGSアンテナの高さがおかしいと気がつき、nav.datを調べ始めました。
何とほとんどのGSアンテナの高さが30feetぐらい高く設定さ れており、前述の福島は実際は1220ftでなければならないところが23ftになっていました。 このGSアンテナの高さは実世界のデータを入れても無駄で、シミュレータのビジュアルモデルの高さに合わせておかないとうまく動かないので、FFSでも搬 入後のテストで高さ合わせをしなければならないものです。
ということで、ヒマにまかせて全てのGSアンテナの高さをタッチダウンマークの標高にす べく実測して修正しております。 修正後はR/A 300ftぐらいまでは,PAPIも白白赤赤でぴったり合っています。 PAPIの位置も本来はタッチダウンマークの先になければならないのが、手前に来ているので,これも修正すれば150ftぐらいまで合うはずなのでそこも 直してみたいと思っている次第です。
このnav.datを本家にマージリクエストをかけたのですが、頭の固い方達のようで,Rejectされてしまいました。 と言う事で,ここに置いておきますので持っていってください。 Autolandするには必須です。
#FG_DATA/Navaidsの中のnav.dat.gzと入れ替えてください。

その後、submitterに昇格させてもらったので、fix.da.gzと共にGITにアップロードしましたので、ここのダウンロードファイルは削除し ます。

ダウンロード Download

更新履歴

2013年10月7日 2.8.0対応777ダウンロード更新
2013年8月4日 2.8.0対応777ダウンロード追加
2012年11月23日 Fedoraでの開発環境構築追加、ダウンロード削除
2012年3月8日   nav.dat.gz 修正版
2012年2月27日   新規作成