はじめに

このページは、Fedora 13 インストールノートを元に実行を確認したものを記載しています。

これらの説明は、i686から x86_64までのシステムがインターネットに常時接続のLANあるいはブロードバンドに DHCPで接続されており、Fedoraのパーティションに少なくとも20Gバイト以上のディスク空き領域があることを前提としています。

目次
インストー ル
初期設定
Fedora 13からのアップグレード
nvidia ドライバのインストール
ア プリケーションのインストール
ffmpeg faac対応
チップ

インストール

インストールのメディア:
インストールメディアとしては5枚のCDーROMあるいはDVD-ROMが提供 されています。 希望するメディアのisoファイルをミラーサイトからダウンロードするかビットトレントで入手し、インストールメディアを作成します。 そんなに頻繁に使うものではないのでリライタブルメディアを使った方が経済的です。 LiveCDからでもインストールは可能です。
インストールの開始:
インストールメディアからPCを起動します。
最初のメニューからそのままEnterを押してインストールを開始します。
メディアチェックの画面が出てきますので、最初の一回だけはチェックしておいた方がいいでしょう。 既にチェック済みならばSkipを選択して先に進みます。
最初の画面が出てきたらそのままNextを押します。
インストール言語選択で Japanese(Japanese)を選択し、Nextを押します。 自分のキーボードの種類を選択して次(N)を押します。
基本ストレージデバイスのまま次(N)を押します。 初期化が必要な時もあります。 次(N)を押します。
ホスト名:に自分のマシンの名前を入力して次(N)を押します。
タイムゾーンを選択します。 Windowsとマルチブートにするのであれば「システムクロックで UTCを使用」はしないほうがいいでしょう。
Rootのパスワードを入力して次(N)を押します。
ディスクパーティションの設定:
「どのタイプのインストールをしますか」で適当なオプションを選択して下さい。 OSをFedoraだけしかインストールしないのであれば「すべての領域を使用する」を選択してお任せパーティション設定にしておけばいいでしょう。 Fedora13でお任せにすると/と/homeを別々に作成してくるようになった設定は、以前のように/だけになりました。 マルチOSシステム、外付けUSBディスクを着 脱可にするなどの時は「パーティションレイアウトの確認と変更」にチェックを入れておき、あとで変更して下さい。
次(N) Nextを押すとディスク選択になるのでインストールするデバイスを選択します。
自分でパーティション設定をするときは/bootは少なくとも500Mb以上にしておいた方がいいでしょう。 次回のupgradeの時に楽です。 SWAPは少なくとも物理メモリよりも大きく設定します。
次(N)を押して次に進みディスクのフォーマットをします。 Boot Loaderの設定をして次(N)を押します。
次のスクリーンではソフトウェア開発にチェックしておいた方がいいでしょう。 また、リポジトリもFedora 14 とFedora 14- Updatesにチェックしておくとインストール中に最新にアップデートできます。
次(N)を押すとインストーが始まります。

初期設定

インストールが終了したらメディアを取り出して再起動します。
ライセンス画面でAcceptしないと先に進めないのでAcceptします。
ユーザを作成します。
Date and TimeでSynchronize date and time over the networkにチェックを入れ先に進みます。
Hardware Profile画面ではそのままFinishを押します。 No, do not send. ボタンを押して終了します。
初期設定が終わったら自分のユーザでログインします。

ディレクトリ名を英語に戻す:
ホームディレクトリの下のディレクトリ名が日本語になっているので次のコマンドで英語に戻します。
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
日本語のフォルダ名を英語に変更する かどうかを聞いてくるので、yesを 選択し、左下のチェックボックスにチェックを入れてこれ以降変更しないようにしておきます。
まず、なにはなくともsudoができるようにします。
su -
パスワードを入力してスーバユーザになり
visudo
を実行するとsudo設定ファイルが開きますのでファイルの下の方にある
# %wheel        ALL=(ALL)       NOPASSWD: ALL
の行のコメントを外して%wheelを自分のユーザ名に変更し ま す。 エディタがviなので使い方のわからない人は調べてから編集して下さい。 念のため変更の仕方をキー入力で書いておきます。 ユーザ名は自分のユーザ名、[ESC]はエスケープキーです。
G8kiユーザ名[ESC] l8x: wq
これで一旦端末を再起動すればパスワード入力なしにsudoコ マン ドが 使えるようになります。 これ以降は必要のない限り"su -"は使いません。
自動ログイン設定:
/etc/gdm/custom.conf に以下の内容を追加する。
sudo vim /etc/gdm/custom.conf
[daemon]
AutomaticLoginEnable=true
AutomaticLogin=userID
yumの設定:
最速のミラーサイトを探すプラグインをインストールします。
sudo yum -y install yum-plugin-fastestmirror
インストール時にrpmfusionリポジトリを追加してあれば必要ありませんがしていなかったときは
sudo rpm -ivh http://download1.rpmfusion.org/free/fedora/rpmfusion-free-release-stable.noarch.rpm http://download1.rpmfusion.org/nonfree/fedora/rpmfusion-nonfree-release-stable.noarch.rpm

macromediaを追加します。
sudo rpm -ivh http://linuxdownload.adobe.com/adobe-release/adobe-release-x86_64-1.0-1.noarch.rpm
sudo rpm --import /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-adobe-linux
何かと便利なのでyumexをインストールしておきます。
sudo yum -y install yumex
Live CDからインストールすると、通常のインストールでデフォルトのパッケージがインストールされていないので、必要に応じてインストールする。
sudo yum grouplist
とするとグループでインストールできるパッケージが表示されるので、まとめて入れるといい。
sudo yum -y groupinstall "Java" "Office/生産性"

Fedora 13からのアップグレード

Preupgradeを使う方法:

sudo preupgrade
でセットアップしてセットアップが終了したらリブートすればアップグレードしてくれる。
手動アップグレード:
preupgradeでうまくいかないとき はミラーサイトからfedora-release-14-1.noarch.rpmとfedora-release-notes-14- 3.fc14.noarch.rpmを持ってきてインストールし、再起動したのち
sudo yum clean all
sudo yum -y update
でアップグレードできます。

nvidiaドライバのインストール

今回からnvidiaグラフィックカードのドライバがnvドライバの代わりにnouveauドライバに変更されて、nvidiaのドライバを 使わなくても3D効果が使えるというふれこみだが、相変わらず画面の大きさが違ったり、もたついたりするのでやはりnvidiaのドライバを使うことにす る。 ただ、このnouveauドライバがカーネルに組み込まれており、モジュールを無効にしても起動時にハードウェアをつかんでしまって起動してこなくなって しまう問題があります。 本家の方ではhttp://forums.fedoraforum.org/showthread.php?t=204752の ようにモジュールを削除することを推奨していますが、カーネルが更新されるたびに同じことをしなければならないため少々面倒です。 ここではもっと簡単にやってしまいます。
まず、いつものとおりnvidiaドライバをインストールします。 ただし、今回からakmod-nvidiaが出ていますのでこちらを使うことにします。 このモジュールはカーネルが更新されればそのカーネル用にモジュールを自動で再構築してくれますので以前の様にドライバがアップされるまで2、3日待たな ければならないということが無くなります。
sudo yum -y install akmod-nvidia xorg-x11-drv-nvidia-libs.i686

アプリケーションのインストール

Microsoft Truetype フォント:
ダイレクトリン クができないようになっているので http://www.mjmwired.net/resources/mjm-fedora-f14.html#ttf から msttcore-fonts-2.0-3.noarch.rpm をダウンロードし、インストールする。
sudo rpm -ivh msttcore-fonts-2.0-3.noarch.rpm
rm -f msttcore-fonts-2.0-3.noarch.rpm
IPAexフォント:
sudo yum -y install ipa*fonts
Flash Player:
sudo yum -y install flash-plugin
Firefoxを起動し、テストのために http://www.marunaka.com/straight/ に行ってみる。
Java:
デフォルトで OpenJDK がインストールされており通常何もしなくても動いているはずだが、念のため http://playgo.to/javatest/ に行ってみ る。
もし、No Javaと表示されたらOpenJDKをインストールする。
sudo yum -y groupinstall Java

マルチメディアコーデック
http://www.mplayerhq.hu/MPlayer/releases/codecs/ から all-20110131.tar.bz2をダウンロードする。
sudo mkdir /usr/local/lib/codecs/

sudo mkdir /usr/lib/win32
tar xvjf all-20110131.tar.bz2
sudo mv all-20110131/* /usr/local/lib/codecs/
sudo chmod 755 /usr/local/lib/codecs/*
sudo cp /usr/local/lib/codecs/* /usr/lib/win32/
rm -rf ./all-20100303*
Adobe Acrobat Reader:
sudo yum -y install AdobeReader_jpn compat-libstdc++-33 mozplugger
Rhythmbox:
sudo yum -y install rhythmbox gstreamer-plugins-ugly gstreamer-plugins-bad gstreamer-ffmpeg
xine:
sudo yum -y install xine-ui xine-lib-extras xine-lib-extras-freeworld libdvdcss
メニューの日本語の文字化けを直すには/etc/fonts/conf.d/30-metric-aliases.confファイルの160行目からの Helveticaフォントをエイリアスしている部分をコメントアウトする。
    <!-- PostScript -->
<!--    <alias binding="same">
      <family>Helvetica</family>
      <accept>
      <family>Nimbus Sans L</family>
      </accept>
  </alias> -->
xmms:
sudo yum -y install xmms xmms-mp3 xmms-faad2 xmms-pulse xmms-skins
Audacious:
sudo yum -y install audacious audacious-plugins-freeworld*
Audacity:
sudo yum -y install audacity-nonfree
Amarok:
sudo yum -y install amarok xine-lib-extras-freeworld
k9copy:
sudo yum -y install k9copy


ffmpegをfaac対応にする

rpmfusionからインストールしたffmpegはライセンスの関係でfaac対応になっておらず、aacコーデックへの変更ができな い。 これではmp4への変換ができずあまり使い勝手が良くないので対応させる。
まずスーパーユーザになり
su -
ソースファイルをダウンロードしてソースrpmを展開する。
yumdownloader --source ffmpeg
rpm -ivh ffmpeg-0.x-x.fcxx.src.rpm
現在インストールされているものと区別をつけるため自分のバージョンに変更する。
vim ~/rpmbuild/SPECS/ffmpeg.spec
Release: 3%{?dist}_hyde
コンパイルに必要なモジュール群をインストールする。 もし、これ以外にも依存性の問題でコンパイルできない時はそのモジュールもインストールする。
yum -y install dirac-devel faac-devel faad2-devel gsm-devel imlib2-devel lame-devel libdc1394-devel libtheora-devel libvdpau-devel openjpeg-devel schroedinger-devel speex-devel texi2html x264-devel xvidcore-devel yasm libva-devel libvpx-devel bzip2-devel librtmp-devel libvorbis-devel SDL-devel subversion
コンパイルしてrpmファイルを作りインストールする。
rpmbuild -ba ~/rpmbuild/SPECS/ffmpeg.spec --with faac
rpm -Uvh ~/rpmbuild/RPMS/x86_64/ffmpeg-{libs-,}0.x-x.fcxx_hyde.x86_64.rpm

チップ

ffmpegで変換時に channel element 1.0 is not allocated となってしまう mkv ファイルの修正:
ffmpegを使ってmkvファイルを他のフォーマットに変換する時にchannel element 1.0 is not allocatedとエラーが出て、変換は終了するが音声がおかしくなることがある。 これは、mkvファイルの作者が音声ファイルがステレオであるにもかかわらず6CH指定でmkvファイルを作ってしまったためと思われる。
sudo yum -y install mkvtoolnix
まず、mkvファイルからビデオと音声を抜き出す。
mkvextract tracks source.mkv 1:video.mp4 2:audio.aac
audio.aacをバイナリ編集で開き、0x06が0xFD (6CH)になっているので、それを0xFC (2CH)に変更しセーブする。 変更したファイルでmkvファイルを作る。
mkvmerge -o destination.mkv video.mp4 audio.aac
mkvmerge-GUIを使ってもいい。
Thunderbird でデフォルトでリモートコンテンツを表示させるようにする。
mailnews.message_display.disable_remote_image の設定を false にする。

更新履歴

2010年11月13日   新規作成
2010年11月26日   チップ追加